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レントロール
レントロール(Rent Roll)とは、収益物件における各賃貸区画(部屋・店舗・事務所など)の賃貸条件を一覧にした資料のことです。
主に以下の情報がまとめられています。
- 部屋番号・区画番号
- 入居者(個人名または法人名/匿名の場合もあり)
- 賃料(家賃・共益費・駐車場代など)
- 契約開始日・契約期間
- 敷金・保証金などの契約金
- 更新日
- 支払状況(滞納有無)
- 空室情報
レントロールの役割
レントロールは、物件の収益性や入居状況を一目で把握するための資料です。
売買時のデューデリジェンス(物件精査)や、融資審査、賃貸経営の収益管理に欠かせません。
不動産投資における活用例
(1)物件購入前の収益分析
- 現在の家賃収入や入居率を確認でき、実際の利回りを試算可能
- 空室率が高い場合、購入後の収益低下リスクを事前に把握できる
(2)融資審査
- 銀行はレントロールを基に返済原資(家賃収入)の安定性を評価
- 長期入居者が多いと、融資評価が上がる傾向あり
(3)賃貸経営の管理
- 更新期日や退去予定を把握し、早めの空室対策が可能
- 滞納者の把握や、賃料改定の検討にも活用できる
レントロールの見方・チェックポイント
- 総賃料収入と稼働率
- 「満室想定賃料」と「現況賃料」の差を確認
- 入居者の契約期間
- 短期契約が多い場合、入退去による空室リスク増
- 賃料水準の適正性
- 周辺相場と比べて高すぎ・低すぎないか
- 滞納状況
- 滞納が多い物件は管理状態に問題がある可能性
- 敷金・保証金の状況
- 将来の原状回復費用の回収見込みに影響
レントロールの注意点
- 実際の契約書内容と相違がないか確認(虚偽記載の可能性もある)
- 空室を満室扱いにして利回りを高く見せるケースに注意
- 法人契約やマスターリース契約の場合は、契約条件の詳細も要確認
まとめ
レントロールは、不動産投資における物件の健康診断書のような存在です。
購入前・融資審査・賃貸経営管理など、あらゆる場面で重要な判断材料となります。
数字だけでなく、契約期間や入居者属性、滞納状況まで総合的に分析することが、収益安定化の鍵です。